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批判者の立場で聞くこと。

このところの会議など、中身の劣化が激しい(と思う)。
事務用の器具などがものすごく進化して、会議資料の作成が容易になった。
そのせいだと思うのだが最近の会議など『資料は相当立派』になった。

その反動で(だと思う)、会議の内容、参加者が発する言語の方は『相当お粗末になった』というか、そもそも発言が無い(ような気がする)。
会議を主催する方は、本当に議論してほしい問題点を明らかにしない。というか、問題点が明らかにならないように装う(としか思えない)。
正しい情報は『批判する意見やそれに伴う質問』がないと、正しくは伝わらない(と思う)のだが、そういうものを排除する風潮が蔓延してきた(と思う)。

人生の3大テーマの一つに『腎臓病との付き合い』があることはもう書いてある。
ちょっと離れた病院で、その道の専門の先生にお世話になっている。
最重点は食事療法で、つまるところ『たんぱく質』の制限とそれに伴うリスク管理になるのだが、現在のたんぱく質の摂取状況を把握することが第一歩でかつ大事になる。
一日の尿を全部採取して検査することでたんぱく質の摂取量が判るそうだが、1日や2日の食事内容ではなくて、相当長い期間の平均になるからツケヤイバで対応してもダメ。だから、『日摂取量を指示』されている本人のほか、食事をつかさどるカミサンの方も戦々恐々としている。

で、年に3回、担当医の講演会がある。
相当『目からうろこ!』の講演会で、熱心な聴衆が毎回たくさん集まる。患者やその関係者ばかりでなく、医療や行政の関係者も多いようだ。

『腎臓病の患者に同情はしない。勝手に腎臓を壊して、社会の迷惑ものだ!』と言われたのには参った。
『腎不全の究極の対応である人工透析は、ものすごくお金がかかる。その費用の大半は周りの住民が負担する』というわけ。
そして、『だから、腎不全にしっかり対応して、透析を避けることは生産活動(と一緒?)だ!』と続けた。

そもそも『この先生の治療を受けるように!』と勧めたのは市の国保関係者で、『人工透析はお金がかかって国保会計が困る!』というものだった。一脈通ずるものがあるし、素直に理解した。
おためごかしに『透析は自分が大変ですよ!』などと言われるより、『社会貢献!』と言われたら『無職・年金者』にとっては『アーおれも社会の役に立つのか!』となって、けしておいしくない『でんぷん中心食』を食べる元気が出る。

講演は、『腎臓は治らない!』『進行を遅らせるのは低たんぱく食だが、エネルギー不足はいけない!』で、その実践のための話題が多い。

今回の講演、最後の質疑応答は感動した。

腎機能が減退すると代謝機能が衰えて、『高カリウム血症』になりやすい。
だから『カリウムを食事から減らせ!』『野菜は煮こぼせ!』と指導される。カリウムは水に溶け出すから相当カリウム摂取を減らせる!』というのだが、それを真っ向から否定して『生野菜で良い!、逆効果!』と、普通の医師や栄養士を強く批判した。
これに『現実に摂取量が減るのに逆効果!は説明不足!』と質問があって、『野菜を煮ると体積が大幅に減る。結局食べすぎる。カリウムは減っても過剰にとってしまうたんぱく質が禍になる。』と明確な答えがあった。

『タンパク質のない高エネルギー食材』として『でんぷん加工食品の効能』を述べるなかで、『でんぷんは高血糖にならない』と話した。
世の中は『高エネルギーで糖尿病が進む』と言われている。『結局最後は糖分にになるでんぷんが高血糖にならない理由を説明してほしい!』と質問があって、『急激に吸収される糖分が血糖を増加させる。ゆっくり糖分でんぷん食の効果だ!』と答えた。

いずれも若い女性の質問者だったが、講演を『ちょっとした批判者の立場で聞かないとできない質問だ!』と思った。そのやり取りの中で理解が深められて大いに助かったし、結果だけ断定的に聞くより、議論の途中経過に遭遇したら良く判ると思って感謝した。

人の話を聞く理解力が落ちてきている。気が付いたらご指摘願いたいが、もうしばらく批判者のスタンスを続けようと思った。

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